私は犬夜叉の漫画にとても思い入れがあり、大好きな作品です。
色んな漫画を読んだり集めたりすることが当時の趣味だったのですが、その中でも犬夜叉を読むことが一番多くありました。
この作品に夢中になったのは時代設定の面白さにあります。
ヒロインである日暮かごめは私達の住むいわゆる現実の世界に住んでいるのですが、タイトルにもなっている主人公の犬夜叉は戦国時代に生きているのです。
この二つの遠い時代を結ぶのが、かごめの住む神社の井戸の底なのです。
一つの時代を生きるわけでもなく様々な時代を生きるわけでもなく、『二つ』というところが素敵だなぁと感じました。
というのも犬夜叉は戦闘シーンも多く、単純にバトルをする漫画としても面白みを感じるのですが、その裏には大きなテーマとして愛があるように感じました。
この愛を上手く生かしているのも二つの時代だからだと感じています。
井戸を通ればすぐに会いに行けるということとは裏腹に井戸がなくなったり、通れなくなってしまえばもう会うことにできない存在にまでなってしまいます。
近いようでありながら本当は遠くにいて、だけど好きな相手がそこにいるというのが最大の魅力だと感じました。
また、これは主人公の犬夜叉とかごめの関係の話ですが、他にも様々なキャラクターが中々届かない愛を求めながら彷徨っているのです。
愛にも色々な形があり、恋人としての好きだったり、家族として大事にしたいというものもあります。
けれど、戦国時代では現実世界より厳しく立ちはだかる壁が大きくそこに至るまでの過程が面白さとなっていると思いました。
今後も新しい漫画は連載され続けて行きますが、私の中に一生残っていく素晴らしい漫画だと強く感じています。