絵は下手?でもおもしろい!モブサイコ100

モブサイコ100という漫画をご存知ですか?最近話題の人気漫画であるワンパンマンの作者が書いている作品で、ウェブやスマホのアプリで読むことができます。非常に人気のある作品で、すでにアニメ化もされています。早く2期を作ってほしいという声があちこちから上がっています。私も同感です。

さて、モブサイコ100について簡単に説明したいと思います。主人公影山茂夫、通称モブ。中学二年生でのんびりおっとりとした性格。運動も勉強も大の苦手で、非常に影の薄いモブキャラのような少年です。ですが、彼はモブキャラではありません。非常に強力な超能力者なのです。彼は自称霊能力者の弟子として霊能力事務所でアルバイトをしています。依頼を受けて悪霊を退治して回る日々。やがて彼は青春を無駄にしないために肉体改造部に入部してトレーニングを始めたり、対峙した悪霊に相棒などと呼ばれつつ取りつかれたり、自分以外の超能力者たちとの戦いに巻き込まれていったりします。超能力少年によるバトルありの青春物、といった感じでしょうか。

この作品、正直絵はかなり下手です。アマチュアの作品でももっと絵のうまい作品はかなりあります。それでもこの作品が人気を博しているのは、とにかくマンガが上手いからですね。キャラクターのバックグラウンドやつながり、ストーリー構成など本当によくできています。内容自体は割とどこにでも転がってそうな話なのに、ところどころにしっかりした工夫やこだわりが見て取れますし、全体のバランスもすごくいいです。

そしてなんといっても主人公が魅力的です。ふだんはぼんやりしているさえない感じのモブ君ですが、いざことが起こった時の彼はとてもかっこいいです。また、彼は思春期の中学生らしくいろいろと悩みを抱えていて、それが超能力と相まってキャラに深みを出しています。

彼の周囲を囲むキャラクター達も魅力的で、自称超能力者の師匠に主人公にとりつく変な悪霊、超能力にコンプレックスを持つ優等生の弟に超能力を持つために増長していたイケメン少年など個性的なキャラクターたちがそろっています。ヒロイン成分がかなり少なめですが、ヒロインの可愛さを売りにしている作品が多い中でヒロイン成分少なめなのは逆に目立っていますね。

超能力による派手なバトルと思春期の少年の青臭くても微笑ましい日常。ワクワクしてほのぼのして時々ドキッとしたりして。そんな楽しい作品です。そろそろ完結しそうな予感がするのが楽しみなような、寂しいような。今後のストーリーに期待しています。